PEG-1500(ポリエチレングリコール1500、CAS 25322-68-3)は、結合剤、可塑剤、加工助剤向けに供給する水溶性ポリエーテルジオールです。分子量範囲と供給形状は、混合、コーティング、加熱工程に合わせて選定します。お見積もりの際は、用途、数量、納入先をお知らせください。既存の仕様書があれば、適合するグレードの選定に役立ちます。
ポリエチレングリコール1500(PEG-1500)CAS 25322-68-3
- CAS: 25322-68-3
- 同義語:PEG-1500;ポリエチレングリコール1500;マクロゴール1500(欧州薬局方Ph. Eur.での名称。日本薬局方JPのマクロゴール1500混合物とは異なります)
- 分子式:HO–(CH₂CH₂O)ₙ–H。鎖長に分布があり、公称平均分子量は約1,500 g/molです。
- グレード/規格: 平均分子量範囲と測定基準、水酸基価、水分含量、融解または凝固挙動、供給形状に基づいて選定します。医薬品またはパーソナルケア用途の要件は、指定規格と使用目的に合わせて確認します。
- 包装: 選定したPEG-1500の供給形状、ご注文数量、納入先に合わせて、適切な包装、ライナー、正味重量をお見積もりに明記します。
製品説明
物性・規格
| 化学的同定 | ポリエチレングリコールは、長さの異なる鎖からなる直鎖状ポリエーテルジオールです。 |
| 公称平均分子量 | 約1,500 g/molです。お見積もりで提示する規格には、許容範囲と測定基準を明記します。この値はグレードの平均であり、すべての分子の質量を表すものではありません。 |
| 物理的形状 | ワックス状固体で、グレードに応じてフレークまたは粉末として供給します。製造工程で決まる粒子形状と、温度に応じて変化する固体・溶融状態は、別の特性です。 |
| 水酸基価 | 試験方法とともにmg KOH/gで表示します。主に二官能性のPEGでは、末端基分析から数平均分子量を推定できますが、鎖長分布全体を示すものではありません。 |
| 水分含有量 | 質量分率として表示し、一般にカールフィッシャー滴定で測定します。許容上限と試験方法は、お見積もり対象グレードの規格に明記します。 |
| 融解・凝固挙動 | 規格には、値が融解範囲なのか凝固試験の結果なのかを、試験方法とともに明記します。これらの測定指標は互換ではありません。 |
| 粘度 | 温度、測定方法、単位とともに表示し、水溶液で測定した場合は溶液濃度も明記します。mPa·sで表す粘度とmm²/sで表す動粘度は、異なる物理量です。溶融物と溶液の測定値も、そのまま置き換えることはできません。 |
PEG-1500は、厳密なモル質量を持つ単一分子ではなく、長さの異なるPEG鎖の分布からなる材料です。水酸基価から計算した平均値と、サイズ排除クロマトグラフィー/ゲル浸透クロマトグラフィー(SEC/GPC)で報告される平均値では、測定基準が異なります。結果を適切に比較するには、SEC/GPC報告書に測定方法、校正基準、MnやMwなどの報告平均値を明記する必要があります。
用途
PEG-1500は、洗剤タブレットやセラミックスの結合剤として、また相溶性のあるコーティング、インク、繊維用配合物の可塑剤や加工助剤として使用されます。末端水酸基を利用し、ポリエステルやポリウレタン樹脂系の反応性成分としても使用できます。グレードは、必要な結合・可塑化効果と加工温度に応じて選定し、反応性配合では水酸基価と水分含量も考慮します。
より低分子量のPEGとして液状のポリエチレングリコール300(PEG-300)CAS 25322-68-3を、より高分子量の固体グレードとしてポリエチレングリコール6000(PEG-6000)粉末を比較してください。分子量範囲、融解挙動、粘度、結合性能が選定の基準となります。CAS番号が同じでも、これらのグレードをそのまま代替できるとは限りません。
PVP K30 (ポリビニルピロリドン)は、化学構造の異なる水溶性の結合用ポリマーです。結合剤の選定では、PVP K30を別のPEGグレードとみなすのではなく、必要な結合効果と、溶液または溶融状態での加工挙動を比較してください。
反応性樹脂の配合では、ポリプロピレングリコールジオールのポリプロピレングリコール1000(PPG-1000)CAS 25322-69-4を、ポリエチレングリコールジオールのPEG-1500と比較できます。繰り返し単位の化学構造と分子量グレードの違いは、相溶性や配合挙動に影響します。選定には、該当する水酸基価、水分含量、加工条件の確認が必要です。
保管
PEG-1500は、材質が適切な包装で密閉し、涼しく乾燥した場所で保管してください。汚染や過度の熱を避け、供給形状に対応する技術資料(TDS)と安全データシート(SDS)の保管・取扱条件に従ってください。加熱して取り扱う際は、やけどの防止対策も必要です。
品質と資料
お見積もり対象のPEG-1500グレードについて、試験成績書(COA)、技術資料(TDS)、安全データシート(SDS)を提供できます。分子量分布の管理が必要なご注文には、測定方法、校正基準、報告平均値を記載したサイズ排除クロマトグラフィー/ゲル浸透クロマトグラフィー(SEC/GPC)の報告書を提供できます。これらの資料は、受入検査と工程計画に役立ちます。
技術・供給に関するFAQ
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質問:
PEG-1500が異なる形状で供給されるのはなぜですか?
回答: PEG-1500はワックス状の高分子材料で、固体か溶融状態かは温度によって変わります。フレークや粉末は製造工程で作られる供給形状であり、保管温度だけで変わるものではありません。お見積もりに記載された供給形状を基に、投入、溶融、混合を計画できます。 -
質問:
PEG-1500を加熱バッチに投入する前に何を確認すべきですか?
回答: 供給形状、融解または凝固挙動、粘度を、投入・混合条件に合わせて確認してください。粘度の測定結果が溶融物と水溶液のどちらに対応するのかを確認し、温度と濃度も把握してください。反応性樹脂系では、水酸基価と水分含量が特に重要です。 -
質問:
PEG-1500の分子量は一つの厳密な値ですか?
回答: いいえ。1500という数字は、長さの異なる鎖からなるこのグレードの公称平均分子量が約1,500 g/molであることを示します。水酸基価からの計算は末端基の化学的特性に基づいて平均値を推定します。一方、SEC/GPCは明記された測定方法と校正基準を用いて分子量分布を評価します。グレードの比較では、報告平均値と測定基準を併せて確認する必要があります。 -
質問:
PEG-1500は日本薬局方のマクロゴール1500と同じですか?
回答: 必ずしも同じではありません。ここで説明するPEG-1500グレードの公称平均分子量は約1,500 g/molです。日本薬局方のマクロゴール1500は、低分子量と高分子量のPEGを所定の組成で混合したものです。お見積もりでは、要求される規格と組成によって両者を区別します。名称やCAS番号が同じだけでは、同等とはいえません。
発注・資料
資料依頼、見積り、供給計画に必要な情報。
書類
調達に必要な書類をお知らせください。ご注文前に、見積対象の供給元が当該ロットの書類を提供できるか確認します。
見積もり
CAS番号、必要グレード、数量、希望梱包、仕向地をお知らせください。
サンプル・供給
サンプル、試験用数量、継続注文への対応可否をお問い合わせください。調達可能な製品とその時点の見積条件に基づいて確認します。
保管・発送
ご注文前に製品ごとの条件を確認します。




